妊娠糖尿病 管理入院(概要編)

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【ここまでのあらすじ】
妊娠初期(4ヶ月)の血液検査で空腹時血糖が引っ掛かり、一定時間ごとにブドウ糖を摂取して、血糖値の変動を見るOGTT検査の結果、ギリギリアウトで妊娠糖尿病の診断をもらう。血糖値の自己測定と食事療法でやってみたものの、妊娠8ヶ月を迎えた頃には空腹時血糖が120を越えることも多くなってきたので(空腹時100〜食後2時間120というのが妊娠糖尿病の推奨ライン)、インスリン治療を開始することに。導入時のインスリン管理と、食事の組み立て見直しのために1週間の入院となりました。

【妊娠糖尿病とは】
生活習慣病の糖尿病とはちょっと違って、妊娠によって出るホルモンが膵臓の働きを抑えてしまい血糖値が上がりやすくなること(母親より胎児に栄養をやろうとするという原初の機能が、栄養たっぷりなご時世裏目に出るんですな)。超巨大児や出産時低血糖などのリスクがある。妊娠の進行とともに症状が強くなるが(理論上は)出産と同時に解消する。ただ、もともとの膵臓のスペックがあらわになるので、その後2型糖尿病に移行することもしばしば。先頃基準が厳しくなって、妊婦全体の12%くらいが診断をもらうとのこと。意外と多いんだけど、意外に知られてない病気。

【作戦】
妊娠糖尿病はそもそもが「胎児にちゃんと栄養を送りつつ(しっかり食べる)上がりやすくなってる血糖値を非常に狭いレンジでコントロールする」という無理ゲー。なので、血糖値の増減を24時間モニタリングしながら、がっちり規定量に管理された食事をとり、体質に依るところが大きいインスリンの効き目・投与量を調整します。低すぎると低血糖でぶっ倒れる、という難易度の高さ。

「毎日外来でもいいんですが…」と言われたんだけど、よくよく考えると「規定量の食事&運動」を保つことがいちばん大変だわよ。まだ3ヶ月はコントロールを続けなくてはいけないので、食べるべき食事の見当をつけるのも大事なとこである、と。

【やったこと】
CGM検査、という皮下のブドウ糖量を常時測定(5分に一回!)する機器をつけつつ、食前・食後・就寝前1日7回の血糖測定。CGM検査の結果は正確な血糖値ではなく、上下のトレンドが可視化されるので、それを自己測定の値で補正。その上下を見て、食事量やインスリン投与量を調整していくという気の長いはなし。なので、基本的にたいそう暇。初日でスマホの通信量制限食らう始末。(病院によってはCGM検査機器がないので、食事管理+血糖測定だけであわせていくところもあるそう)

検査結果を見ると、朝食後にどかんとあがり、その後打ったインスリンが効いてストンと落ちすぎる、という傾向が。(夜間は12時間ほぼ絶食なので、急にインスリン出せや!と言われても膵臓の反応がぼんやりしてるらしい)朝食を軽めにして、その分10時に下がりすぎないよう補食を摂る、という方針に。10時と15時におやつの5分割食で行こうということになりました。この食べ方は退院後も継続して、コントロール継続を狙います。

【あわせてどうぞ】
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