「快適であること」
建築を作りつづけていく中で私はこのことを最も心掛けています。
服の着心地と同じように、住み心地がよいかどうかが建築において最も大切なことだからです。

「建築が快適であること」。
あたりまえのことだと思われるかもしれません。
しかし、建築が不動産的な価値で評価される今日、私たちは意外にこのことを忘れているのではないでしょうか。

「快適さとは何なのか?」
その答えは無数に存在します。
数多くの服の中から自分にフィットした一着を探していくように、自分自身で自分にとっての住み心地のよさを探求すること、それが大切であると思います。

そしてそれを“かたち”にしていくのが私の仕事、建築デザインです。
デザインはただ美しいもののためだけにあるのではありません。
デザインとは「楽しく毎日を生きていく」ための知恵なのです。

私は建築をデザインすることで皆さんの快適さをかたちにするお手伝いをしていきます。
そしてそこから生まれた建築が人々の生活を豊かにしてくれる真に「快適な建築」になると私は信じています。