見方のリノベーション

善意のはやにえ

善意のはやにえ「ひとに踏まれないように、落とし主が探しやすいように」フェンスや木などに落し物を引っ掛けておいてあげる行為=「善意のはやにえ」。

そこにはひとのやさしさともに、落し物の形状、質感および落とされた周辺環境などの条件から、いかに目立ち、いかに落ちないかを短時間に考え出した行為者=「モッズ」(本家モズになぞらえて)の苦悩やひらめきそして善意の度合いが垣間見えます。「善意のはやにえ」はそんなものたちをめぐるフィールドワークです。

2015年には、伊丹市昆虫館で開催された「モズのはやにえ展」にあわせ、写真パネルの展示と観察会を開催しました。

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キョート*ダンメンロシュツ

kyotodanmen京の町屋が壊された跡に露わになる町屋の切断面 = “ダンメン”には、表の町並みからはうかがい知れない京都がCTスキャンのごとく映し出されている。そんなダンメンのリサーチをベースに町家の再生および京都の景観を再考するプロジェクト。“町屋を大切にしたい、しかし頑なに保存を訴えるだけでは限界がある” そう考えている人々に再開発でも保存でもない第3の視点を提供する。


■主な活動

○アーカイブ作成
 京町家切断面の状況を社会に知らせる 
  -京町家切断面(ダンメン)の写真撮影2700 件
  -キョート*ダンメンロシュツなどネット上でのアーカイブ公開
○リサーチ、分析
 新たな京都および町家の観光としての楽しみ方の提案。
 町家を中心とした景観まちづくりへのヒントの提供。
  -ダンメンの見方、楽しみ方を伝える鑑賞ガイド作成
  -京都人気質など表の町並みから見られない京都の姿を発見
○見学ツアーの開催
 観光では訪れにくい地域への誘導。観光ガイドには載っていないまちの魅力を参加者に発見させる。
  -町家イベント「楽町楽屋05」で開催
○町家再生の提案
 街並みが歯抜けになった箇所でこそできる町家の利活用を提案
  -キョート*ダンメンプロジェクト

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